とても細かい子宮頸がんの日記。

子宮頸がんと診断されてからのあれこれをひたすらに細かく。

手術後7日目 ~尿トレ開始~

ついに、やっと、ようやく、とうとう導尿管抜去!

スルリと痛みもなく一瞬の出来事でした。
う、嬉しい。やっとやっと、尿バッグに繋がれる生活から開放されました。
膀胱炎予防の抗生剤を服用。
そして3時間おきの尿測定トレーニング開始です。

子宮摘出の手術ではどうしても近接する膀胱付近の神経を傷つけてしまうため、排尿障害が起こります(排便障害も起こりますが割合としては少ないようです)。これも大きな後遺症のひとつです。
具体的には以下のような症状です。

1. 尿意がない(尿閉、尿意喪失)あるいは感じにくい(尿意鈍磨)
2. 尿意があってもうまく排尿ができない、出しにくい(排尿困難)
3. 膀胱内に尿が残る(残尿)
4. 膀胱内に貯められない(容量減少)
5. 尿漏れする(失禁)

「がん情報サービス(http://ganjoho.jp/)」内のこちらに詳しい解説があります。
http://ganjoho.jp/public/dia_tre/rehabilitation/female_reproductive_system.html
「がんサポート(http://gansupport.jp/)」内にも医師の詳しい説明記事や患者データがあります。全文を読むには会員登録が必要です。
http://gansupport.jp/article/measure/measure08/3459.html

排泄の問題は日常生活に大きな支障をきたします。精神的にもたいへんなストレスとなることは間違いありません。そのため、トレーニングを経て自力での排泄サイクル回復を目指します。

水分をしっかり摂りながら3時間おきにトイレで自力排尿に挑戦し、排泄できた量と体内に残ったぶん(残尿)をそれぞれ測定します。
自尿はトイレに設置された蓄尿器で記録。
残尿についてはまず膀胱内を機器でスキャンした値、次にカテーテルで物理的に導尿した実測値を取ります。
残尿が安定して50ml以下になればトレーニング卒業。

これを早く卒業できれば退院も早まるはず。というか、卒業できずに1ヶ月以上も入院が続いたり、退院後も自己導尿生活となってしまうかたがいるそうです…がんばろう!

術後初めて主治医の内診もありました。
傷口は綺麗、リンパ液もうまく吸収されている模様。
患部のテープが剥がされました。
シャワーのときに初めてまじまじと傷を観察してみると、お臍を避けず、お臍の真上から切っている…わあああ。

以下、尿測定の記録を置いておきます。

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13:00 尿測定1回目
自尿184ml/スキャン残尿125ml/実測残尿79ml/飲水200ml
初回からなかなか自然にできました。

主治医の先生がちょくちょく立ち寄られるのですが、排尿報告に手を打って「よかったよかった」と言ってくださったのが嬉しかったり。…ちょっと恥ずかしかったり。

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15:50 尿測定2回目
自尿221ml/スキャン残尿215ml/実測残尿244ml/飲水300ml
案外たくさん残っていたので反省。
次回はもっと時間をかけて粘らなくては。

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20:00 尿測定3回目
自尿190ml/スキャン残尿100ml/実測残尿23ml/飲水400ml
根性見せてやりました。

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21:45 尿測定4回目
自尿243ml/スキャン残尿21ml/実測残尿-ml/飲水200ml
今回はスキャンのみで実測省略。好成績。
まだ、就寝時は導尿となり尿バッグと再接続です。
悲しいし、痛い…。

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痛い痛い血栓予防の皮下注射、本日も朝晩2回。
でも!やっと明日で終了の予定。