とても細かい子宮頸がんの日記。

子宮頸がんと診断されてからのあれこれをひたすらに細かく。

手術後11日目 ~退院前夜~

明日はいよいよ退院。

一定時間ごとにトイレへ行くよう心がけることのほかは、今日は一日のんびりです。
まだまだお腹に力が入ったり姿勢を変えたりすると下腹部が痛みますが、それでも痛み止めのトラムセットを服用していればだいぶましになりました。

朝方採取した血液検査の結果、少し貧血ぎみだと言われました。
造血剤を渡してもらえるので帰宅後服用するようにとのこと。

ところで以前も書きましたが同室の皆さんとはすれ違いざまのご挨拶程度で、基本的に交流はほとんどありません。
むしろそのようなすれ違いさえ微妙にタイミングをずらしあっている(煩わせないよう気を遣いあっている)ような印象でした。

とはいえ看護師さんのバイタルチェックや医師の回診などもあり、なんとなく様子は互いに伝わってくるものです。
このときの入院では、私以外の3名の方々は皆さん抗癌剤放射線治療中のようでした。
20年以上前になる母のときと違っていまは副作用を抑える薬が発達していると聞いていましたが、それでもカーテンの向こうから伝わる気配は生易しいものではありません。
痛みや痺れを訴えるかた、夜中も含め一日中、嘔吐や下痢でほとんど食事を摂れずにいるご様子のかたも…こちらまで辛く苦しい気持ちで息がつまるように感じていました。

私自身も、これからその抗癌剤治療に入ります。
退院前夜だというのに、どうしても暗い気持ちになるのを止められませんでした。